「過体重」という診断は、ボディマス指数が25以上である成人に下されるものである。さらにこの指数が30以上になると「肥満」となる。WHOのデータによれば、過体重および肥満の指標が欧州では、「エピデミック」の規模に達しているという。現在、この地域の53カ国のうち、2025年までに世界における肥満の数を2010年のレベルにまで低下させるというWHOの目標に近づいている国は一つとしてない。
肥満に悩む成人の割合がこれより高いのは、米国大陸のみだとダス・エルステは伝えている。
リスク要素
ダス・エルステによれば、WHOは、肥満は新型コロナウイルスを重症化させるリスクを高めるより一般的な要素の一つであると考えている。これまでに明らかになっているところによれば、コロナウイルスによるパンデミックの中で、自主隔離体制において、食事の量の変化や運動量の減少により、肥満状態となっている子どもや青少年の数は著しく増加している。
WHOの報告書に指摘されているように、過体重や肥満は欧州地域における障害や死亡の主な原因の一つとなっている。今後10年で、複数の国では、がんの進行リスクの主な原因で、肥満が喫煙を上回る可能性があるとダス・エルステは指摘している。現時点でも、欧州地域では、毎年、過体重や肥満に関連する諸問題により120万人が死亡している。これは死亡全体の13%に当たる。
過体重や肥満を予防するため、WHOは各国に対し、人工甘味料が使われている飲料に対する税を導入し、不健康な食料品の宣伝を制限し、運動を奨励するよう勧告している。
新型コロナウイルスの感染リスクがもっとも高いボディマス指数が判明したというニュースは「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。
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