研究者らは、ミツバチを2つのグループに分け、1つのグループには偶数の数字と砂糖水を、奇数の数字は苦みのある液体を関連づけるように訓練を行い、もう一つのグループにはその逆のことを、つまり偶数の数字は苦みのある液体、奇数の数字は砂糖水を関連づけるようにトレーニングを施した。
その後、図形が偶数個、奇数個描かれたカードをミツバチに見せたところ、ミツバチは8割の確率で数字を正しく認識した。そこでミツバチが見たことのない数字を示すカードを見せると、正解率は下がったものの、70%の確率で奇数か偶数に識別することができた。
この研究を行ったスカーレット・ハワード氏によると、奇数と砂糖水を関連づける訓練を受けたミツバチは、もう一つのグループよりも早く学習した。また研究者らは、860億個の神経細胞からなる人間の脳と、約96万個の神経細胞からなるミツバチの脳は数字を分類することができると指摘した上で、偶数と奇数の概念を理解するのに脳の大きさは関係ないとしている。
スプートニクは以前、米国では気候変動の影響でミツバチが小型化していると報じた。研究者らは、小型化の原因は、大型の昆虫では気温の上昇に対応できなくなったためだと指摘している。
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