グテーレス氏は「モルドバは、戦争のすぐ近くで、世界の平和と安定を守るための第一線にいると言わねばならない。モルドバは単に避難民を受け入れているだけでなく、もっとも危険なウクライナの隣国として、国民1人あたり、もっとも多くの避難民を受け入れた国である」と述べた。
また、今回のキシニョフ訪問についてグテーレス氏は、およそ50万人もの避難民を受け入れたモルドバに対する連帯と感謝の印であるとも述べ、「国連にとって欧州における人道危機に対応するのは容易ではなかった。避難民を収容する場所もなく、支援を提供するための決まった形式もなく、モルドバが必要としているものを完全に満たすためには時間が必要だった。しかし現在、国連は支援のプログラムを拡大すべく、できる限りのことをしている」と付け加えた。
一方、モルドバのナタリヤ・ガブリリツァ首相は、ブリーフィング会見で、避難民の支援事業への協力に対し、国連に感謝の意を伝えた上で、「我が国がこのような脅威に直面するのは初めてだったことから、多くの困難を抱えることになり、これほど多くの人々を助けるためにその場で学ぶことも多くなっている。国連は避難民の支援のために1億ユーロ以上を拠出してくれたが、その資金はウクライナの避難民に直接使われ、避難民に必要なものを用意するのに充てられている」と強調した。
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