地球上の陸地、40%が減少=国連

世界の陸地のほぼ半分が、人間の活動による損害を受けて破壊され、地球上の人々に食料を保障することができなくなっている。英ガーディアン紙が国連砂漠化対処条約の新たな報告書を基に伝えた。
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陸地面積の減少は、森林伐採によって繁殖能力が低下し、生物多様性が喪失された乾燥した砂漠だけを指すのではない。ここには、少しずつ栄養素や水資源を失いつつあるやせ細った農地土壌も含まれる。乾燥した土壌は、炭素を吸収したり、蓄積する能力を失うため、多くの種類の植物や動物を絶滅させ、その後、気候危機をより深刻なものにするとガーディアン紙は指摘している。
国連のデータによれば、土壌の農業への使用、森林伐採、資源採掘、産業汚染などによって、発展途上国を中心に、地球の人口の半分以上が被害を受けている。
森林伐採が数百万人の生活にとって脅威に
国連砂漠化対処条約の報告書「グローバル・ランド・アウトルック2」によれば、陸地の減少による経済損失は、年間で世界のGDPのおよそ半分、つまりおよそ44兆ドル(5740兆円)となっている。もし、この速度で減少が進めば、2050年には、減少面積は南米と同じ大きさになると報告書の作者らは警告している。
オーストラリアの到達困難な地域で、ドローンを使った森林再生が開始したと言うニュースは「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。
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