ウクライナ初代大統領、88歳で病死

ウクライナのレオニード・クラフチュク初代大統領(88)が現地時間の10日、死去した。2021年6月に心臓の手術を受けた後、体調を崩していた。遺族の証言をもとに「ウクライナ・ノーボスチ」が報じた。
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クラフチュク氏は1991年12月1日に大統領に選ばれたものの、1994年の選挙ではレオニード・クチマ元首相に敗れた。2020年7月から2022年2月にかけてドンバス地域の調停に関する連絡グループを率いていた。「ウクライナ国民がソ連の墓掘り人になった」という発言はクラフチュク氏のものとされている。
ソ連解体の引き金となったベロヴェーシ合意に署名した3人のうち、ロシアのエリツィン元大統領は2007年に死去。ベラルーシ初代国家元首のシュシケビッチ元最高会議(議会)議長も今月上旬に他界しており、これで全員が世を去った。
エリツィン初代大統領の政権で書記長を務めたウラジーミル・シェフチェンコ氏によると、クラフチュク氏は実に複雑な性格の持ち主だったという。ソ連時代の教育を受け、政府高官のポストまで昇りつめ、そのあとソ連に背を向けたとリアノーボスチ通信の取材に応じた中で語った。
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