ブールーシュ氏が引用しているのは、有名な「ジェボンズのパラドックス」の論理。これは、あるリソースの使用効率を上げた場合、その消費量は減るどころか増えるという論理で、例えば、冷蔵庫のエネルギー効率が上がれば、その分使用コストが下がり、需要が増える。ブールーシュ氏は、無人自動車が普及すれば、膨大な数の人々がこれを使用することになり、災いがもたらされると結論付けた。
ブールーシュ氏は、「乗っている人は車が自分を目的地まで運んでいる間、したいことが何でもできるとなれば、ドライビングは快適になる」と指摘し、自動運転車の旅が安価になれば、将来、車は爆発的に普及し、道路はますます渋滞するとの考えをしめしている。
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