ウクライナでの露特別軍事作戦

米国は世界市場でウクライナ産穀物を代替可能=バイデン氏

穀物の輸出ができなくなっているウクライナに代わり、米国はその不足分を世界市場に供給することができる。ジョー・バイデン大統領が表明した。
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バイデン大統領によると、ウクライナは 黒海沿岸の港町がロシアの艦隊によって封鎖されていることから、小麦だけで2000万トン以上も出荷できない状況にあるという。一方、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相はウクライナ側が港を封鎖し、数十の船舶の出港を許可していないと説明している。その中には小麦を積んだ船も含まれており、ロシア側はこれらの船舶を人道回路経由で出荷することを提案しているものの、ウクライナ側はこの提案に応じないという。
バイデン大統領は米イリノイ州の農地を訪れた際、次のように発言した。

「皆さん、私たちは米国の農業輸出でウクライナの供給不足を補填できます。実際のところ、私が大統領に就任してから最初の1年間で米国の農業輸出はこれまでのあらゆる記録を塗り替えました。1770億ドルです」

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一方、ウクライナ産の小麦が出荷されない場合、アフリカでは多くの人々が餓死するとバイデン大統領は警告している。アフリカでは、ウクライナ産とロシア産の小麦に依存する国が多く、東アフリカのソマリアはウクライナとロシアからの輸入が100%で、他にもこうした国は数多くあるという。また、軍事衝突が続いていることから、ウクライナの農家は次の収穫に向けた準備が出来ずにいるとも指摘した。
小麦と大麦の生産量はウクライナとロシアだけで世界全体の3割に達するほか、コーンは25%、ひまわり油は50%を超える。ウクライナ産とロシア産の穀物は特に貧困層で必要とされており、発展途上国ではこれらの国々から輸入する小麦が全体の3割を占めている。
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