オーストラリア、中国海軍の偵察船が沿岸に出現と発表

中国軍の偵察船がオーストラリア西部沿岸の排他的経済水域で確認された。13日、記者団に対し同国のピーター・ダットン国防相が明らかにした。
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ダットン国防相は、「中国船はブルーム市(オーストラリア西海岸)の北西250海里を通過し、さらに北東へ12ノットで移動、大陸周辺を航行した」と述べ、オーストラリアの国防当局者は、これまで「中国人民解放軍の艦船がここまで南下するのを見たことがない」と語った。
同相は、船の航海目的は「海岸線に沿って情報を収集すること」だと主張した。
「中国艦船はオーストラリア西海岸にある私たちの軍事施設と国家諜報機関のすぐ近くまで接近した」
ダットン国防相は、同船はオーストラリア沿岸に接近し、「排他的経済水域に侵入」したと述べた。
オーストラリア政府は2月、中国海軍の艦船がオーストラリア空軍の哨戒機P-8Aポセイドンに向けレーザー光線を照射したとして、中国軍に対し抗議を行っている。オーストラリアのスコット・モリソン首相は、安全保障の観点からこうした行為は重大な問題であり、人々の生活にとって潜在的な脅威となると強調した。これに対し中国外交部は、オーストラリア政府の主張には根拠がないと反論した。
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先に伝えられたところでは、中国とソロモン諸島がすでに安全保障協定に署名 したことを発表した。 オーストラリアでは協定締結について、同国にとって第2次世界大戦以降で最大の太平洋地域における外交的失敗だと指摘された。
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