米裁判所、コカ・コーラの企業秘密を中国に流出図った容疑で女に禁固14年

米テネシー州の裁判所は、コカ・コーラ社の企業秘密を盗み中国に流出させようとしたなどとして、同社の元従業員の59歳の女に禁固14年の有罪判決を言い渡した。米情報サイト「Fox Business」が伝えている。
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Fox Businessの報道によると、女が盗もうとしたのは「BPAフリー」という飲料缶の内部に施すコーティング技術で、コカ・コーラ社はこの開発に1億2000万ドル(約153億円相当)の資金を費やしていた。女は以前、アトランタにあるコカ・コーラ社で化学者として勤めていた。
検察側は女が中国政府による人材招致プログラム「千人計画」で同国に渡ろうとしていたとみなしている。また、女は盗んだ企業秘密を利用し、中国での起業を計画していたという。
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また、報道では中国政府が外国の企業秘密を盗む産業スパイらに奨励金を支払っていると指摘し、こうした犯罪は企業だけの問題ではなく、国家の経済安全保障問題につながるとしている。
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