ウクライナでの露特別軍事作戦

米議会、ウクライナ支援による米国の兵器の在庫払底を懸念

米政府がウクライナ大統領のために、かなり精力的に軍事システムを提供していることに関し、マイク・ギャラガー米下院議員はプレス・テレビからのインタビューに応じた中で、これにより、米軍の兵器の在庫が不足する脅威にさらされていると述べた。
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米議会は、ウクライナにきわめて大きな注意を向けていることにより、同様の兵器を必要とする可能性がある台湾など、他の同盟国への支援が出来なくなっていると考えているとプレス・テレビは伝えている。さらに、下院軍事委員会のメンバーでもあるギャラガー氏は、ウクライナにきわめて大きな支援を行っていることにより、現時点ですでにいくつかの種類の武器が払底し始めているとして警告を発し、次のように述べている。
「我々はまさに、ジャベリンの7年分の在庫を使い果たしました。これはとても深刻なことです。なぜなら我々はウクライナの勝利のために支援しようとしているのはもちろん、同時に、台湾を中国共産党側からの攻撃からも守らなければならないからです」
ウクライナでの露特別軍事作戦
米国はロシアの特殊作戦が始まるずっと前からウクライナに兵器を供与していた=米国防総省
ギャラガー議員によれば、現在、米国にはウクライナで失われた武器を埋め合わせるための在庫はないという。現時点で、国防総省が保有する「ジャベリン」のうちの3分の1がすでにウクライナに送られている。
しかし、プレス・テレビによれば、ギャラガー議員を始めとする下院議員は、ウクライナへの武器供給の削減ではなく、兵器の増産を求めており、すでにマーク・ミリー統合参謀本部議長に、そのような要請を行ったという。そして、ウクライナへの軍事・人道支援に向け、330億ドル(およそ4.3兆円)の追加予算を議会が承認すると考えられる根拠は十分あるとプレス・テレビは伝えている。
米大統領に残されたウクライナへの軍事支援の資金は2.5億ドル(およそ327億円)であるというニュースは「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。
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