中国、原発処理水の排出中止を日本側に求める

中国外務省の汪文斌(オウ・ブンヒン)報道官は17日、日本の東京電力福島第一原子力発電所の処理水を海底トンネルを通し放出する計画を中止するよう日本側に求めた。定例記者会見で明らかにした。
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東京電力は、福島第一原発から出るトリチウムなどの放射性物質を含む処理水を、総延長1キロメートルの海底トンネルを通して海洋放出する計画を進めており、4月25日には海底トンネルの工事に着手した。これまでに、国際原子力機関(IAEA)はこの処理水について、今年2月中旬に行われた調査の報告書で、「人の放射線影響は日本の規制当局が定める水準より大幅に小さい」との見解を示している。
汪報道官は中国を含む太平洋沿岸諸国は日本の動きに重大な懸念を示しており、このような活動に断固として反対するとしている。
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また、国際社会の懸念にも関わらず、東京電力は世論の支持を得られなければ処理水を排出しないとした従来の約束を破棄し、排出に関わる工事を強行したと指摘。「このような既成事実の状況を作り出す試みは無責任だ」として日本はただちに計画を中止すべきだと主張した。
さらに汪報道官は、日本政府がいまだに綿密で説得力のある説明をできていないと指摘したうえで、「我々は再び、国際社会と日本国民の懸念を重視し、放射能汚染水の海洋放出という誤った決定を撤回し、放出の準備を中止し、誠実に国際的義務を果たすよう日本側に強く求める」と述べた。
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