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欧州で検出のサル痘 従来型より危険かをドイツが研究中

カール・ラウターバッハ独保健相は、同省に所属するロバート・コッホ研究所が現在、欧州に発生したサル痘の感染状況を追跡し、これが従来のサル痘ウイルスよりも感染性が強いかどうかを判断するため、研究を行っていることを明らかにした。
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20日、ドイツでもサル痘の感染が初めて検出された。
「ドイツでサル痘が検出されるのは時間の問題だった。ロバート・コッホ研究所は、英国およびスペインの当局からの情報を深刻に受け止めている。入手可能な情報から、ウイルスは容易に感染せず、発生を抑えることができると想定している。だがこれが可能となるのも、即座に行動にうつればの話だ。我々は、このウイルスがより感染力の強い変異型かどうかを知るために、より詳細に分析する」ラウテルバッハ保健相はこう語った。
同日5月20日、世界保健機関(WHO)のコンゴ事務所は、コンゴでは2022年初めから5月8日までの期間で18州に広がる87のゾーンで、少なくとも1284人がサル痘とみられるウイルスに感染し、そのうち58人が死亡(致死率4.5%)したと報告した。
サル痘は珍しいウイルス感染でヒトからヒトへも感染する。
サル痘は身体の直接的な接触と空中飛沫により伝染し、その症状は発熱や背中と筋肉の痛み、悪寒、疲労感を特徴とする。
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