IT・科学

スペインの研究者がパーキンソン病の原因を発見

スペインのコルドバ大学の研究者チームは、パーキンソン病の発症は特定のタンパク質の生成の異常が原因である可能性があることを発見した。研究結果が科学誌『Cellular and Molecular Neurobiology』に発表された。
この記事をSputnikで読む
パーキンソン病の症状のほとんどは、ドーパミンを生成するニューロンの消滅に関連する。マウスによる実験を行った研究者らによれば、このプロセスには、パーキンソン病との関連がすでに指摘されているDJ1タンパク質が影響しているが、その正確な作用はまだ明らかになっていないという。
DJ1タンパク質の生成を制御する健全な遺伝子を持つマウスと、その遺伝子を持たない、あるいは変異した遺伝子を持つマウスの脳内の神経細胞を比較したところ、ニューロンにおいてDJ1タンパク質の欠如が細胞分裂にあたる細胞周期を引き起こすことが判明した。しかし、ニューロンは分裂できず、結果として消滅する。
IT・科学
欧州で検出のサル痘 従来型より危険かをドイツが研究中
研究者らによれば、彼らの研究によりDJ1タンパク質の欠如とパーキンソン病との関係がはじめて解明されたという。今後、研究者らはこの知識を活かして、病気とその症状を治療するための新しい治療法を開発する予定でいる。
関連ニュース
携帯電話の電磁波がアルツハイマー病の原因である可能性=研究
コンゴでエボラ出血熱が検出 従来型より強い毒性
コメント