豪州、政権交代へ 与党が総選挙で敗北

21日、オーストラリアで議会の総選挙が行われ、アンソニー・アルバニージー氏率いる野党労働党がスコット・モリソン首相の与党保守連合を破り、9年ぶりの政権交代を果たすことが確実になった。豪州の各メディアが伝えている。
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豪ABCテレビが伝えた開票結果によると、野党・労働党は半数以上の議席を獲得し、下院(定数151)第1党となることが確実となった。
アルバニージー氏が率いる労働党は下院の過半数である76議席のうちすでに72議席で勝利を宣言。一方のモリソン現首相率いる与党・保守連合(自由党、国民党)は現時点で51議席にとどまっている。
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豪下院の定数は151議席。与党党首がほぼ自動的に首相に選出される。アジア太平洋地域で勢力を増す中国に対する政策で、新政権がどのような舵取りをするのか注目されている。
また、次期首相に選出されるとみられるアルバニージー氏は、24日に日本の東京で開催されるクアッド(日米豪印戦略対話)の首脳会合に出席する意欲を示した。
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