「ITmedia News」の報道によると、この妨害方法は、無線で妨害音を発し、自動音声認識(ASR)システムをリアルタイムに混乱させ、本来盗聴側が取得したい会話を間違った形で認識させるというもの。妨害音は背景雑音に近く、使用者や周囲の人の邪魔にならないよう静かな音になっているという。
実験では80%の確率で誤認識させることに成功。「LibriSpeech」というASRシステムを利用した実験では、妨害音によって単語の誤認識率が少なくとも通常より3.9倍増加し、文字のエラー率は6.6倍増加した。
これまでに、ZoomやTeams、Skypeといった主要ビデオ会議アプリについて、マイクをミュートにしている状態でも音を取得している可能性があることが米研究で明らかになっていた。
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