ヴチッチ大統領は21日、ウクライナ危機を巡る状況で立場を改めて明確化するよう記者団に要請された中で、次のように発言した。
「私はこれまで制裁について、イエスとノー、そのどちらの立場も聞いてきた。そういう状況になれば可能だろうし、そうでなければだめだろう。少なくとも、一部の者は制裁を発動するよう主張しているが、その政策が如何なるものかを我々は知っている。我々の仕事は自分たちの国のために戦うことであり、それは我々が署名した安全保障会議の決定を出来る限り、それが可能な間にわたって遵守することである」
先に国連人権理事会におけるロシアの理事国資格を停止する決議案が採決された際、セルビアはこれを支持した。ヴチッチ大統領は4月9日、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官がセルビア側への理解を示したことに加え、欧州指導部がロシア産石油の禁輸措置からセルビアを除外したことに謝意を表明していた。
セルビアは3月2日、ロシアがウクライナで進める特殊軍事作戦を非難する国連総会の決議において、13項目のうち4項目を支持したものの、これらの項目は対露制裁を含んでいないほか、ロシア企業の資産押収にも関係しないものだったとヴチッチ大統領は説明した。
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