事務総長によると、トルコで2016年にクーデターが企てられて以降、トルコ軍内ではおよそ2万5000人の将校が解雇された。これらの将校はNATOと繋がりがあり、NATOの秘密工作「グラディオ作戦」に関係していたという。そのうち数百人が将軍で、一部は国内の刑務所に投獄された。その上で、事務総長は「NATOの脅威がトルコに迫っている、これが現実だ」と発言した。
事務総長によると、米国とイスラエルはトルコに脅威をもたらすであろう「クルディスタン」の建国を地中海で目指しているという。
「トルコ周辺に設置された米軍基地をごらんなさい。そこでは米国の戦車に戦闘機が密集している。NATOはパトロンである米軍を利用し、脅威をもたらしている。NATOが東方へ拡大しようと、西方へ拡大しようと、如何なる方向へ拡大しようと、ロシアに加え、トルコにとっても脅威である。トルコと上海協力機構の連携は実に正しく普遍的な一歩である。NATOはトルコにとって危険で、反目をもたらしている」
これまでトルコ側に仕向けられた圧力の背後では必ずNATOと米国が暗躍していたとペリンチェク事務総長は指摘している。
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