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動物学者が発見 いかに象は死んだ仲間を弔うか

動物学者の国際チームが、象には死んだ仲間に別れを告げるためのある種の儀式を行うことを発見した。科学誌『Royal Society Open Science』を引用し、ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。
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動物学者は、象の行動を観察する中で、この動物が死んだ仲間の傍に寄り添い、人々が彼に近づくことを許さず、自分の身体を使って動かなくなった死体を守り続けることを発見した。
特に研究者らを驚かせたのは、象が死んだ仲間を生き返らせようとしたことだった。象は鼻を使って死体を押したり揺すったりし、さらに立ち上がらせようとさえした。
死んだ仲間が生き返らないと悟ると、死体に向かって大声で吠えながら、多くの象が死体の顔や耳を鼻で優しく撫で始めた。研究者によれば、一般的に象はコミュニケーションの手段としてスキンシップを行うことが多いという。
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また、研究者は、鼻を使い、死んだ子どもを連れて行こうとする雌の行動にも関心を持った。元気な子象は、生まれたばかりの赤ちゃんでさえ、常に自分で群れについていこうとする。研究者らは、おそらく、象の母親は自分の子どもがもう歩けないことを理解していると考えている。しかし、象が死の概念そのものをどの程度認識しているかはまだはっきりしていない。 動物学者は、このテーマに関する研究を継続する予定だ。
通信社「スプートニク」は以前、象はよそ者に対して攻撃的になる可能性があると報じている。例えばマレーシアでは、空腹の象が軍のキャンプを歩き回り、食料倉庫を破壊している。
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