2019年秋、映画『インディー・ジョーンズ』のファンである英国のジョージ・リッジウェイさん(31)は、インターネットサービス「グーグル・アース」でイプスウィッチ市近郊のある地域を調査し、その後、その地域を金属探知機を使って探索した。
同氏は当初、紀元前47〜46年に鋳造された、ジュリアス・シーザー時代のデナリウス銀貨と2つのローマのブローチを発見したが、2時間後には約180枚のコインを手にしていた。後日、プロの 考古学者もこの研究に加わった。調査は3カ月間行われ、合計748枚の硬貨が見つかった。リッジウェイさんは、この場所にはこれまで知られていないローマ人の居住地があったと考えており、今後、地元の研究者と一緒に探索したいと思っている。
現在、発見された財宝は大英博物館で保管されており、そこで研究と鑑定価が行われている。博物館の職員であるエレノア・ゲイ氏によると、これは英国で発見された貴金属としてはもっとも大規模な発見であり、クラウディウス皇帝(紀元前41〜54年)の治世時にまでさかのぼるという。同氏は、ローマの硬貨とケルトのクノベリヌス王(紀元前9〜43年頃)の下で鋳造された鉄器時代の硬貨の組み合わせは非常に珍しいと語った。
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