「ファンの行動についてですが、誰かまたは何かへの愛や、それを手本とすることは、頭の中のずれを引き起こします。 ハニュウのファンを理解することは不可能であり、彼らと話すのは無意味です。人気のあるフィギュアスケーターには熱狂的なファンクラブがあります。『私たちにはハニュウ以外に何も存在しない』『私たちにはトルソワ以外何も存在しない』『ワリエワもシェルバコワもメドベージェワも存在しない』などです。これはクラン(仲間、一団)であり、SNSのラーゲリ(グループ)です。
ですが私は、このような人たちと交流するのが好きです!彼らはユヅルについて話しています。私は彼らに対して「それは誰ですか?」と尋ねます。すると彼らはまったくもって真剣に彼について語り始めます。それから彼らは漢字を書きます。それに対して私はただ文字の組み合わせを入力します。彼らは私に返信し、私は(彼らに)『カズコ・タナカ』ですか?ともう一度尋ねるんです」
「ハニュウは五輪の個人種目で金メダルを2個獲得した唯一の選手です。ただただ頭が下がります。彼は本当にすごい若者です。でも私にはオリンピックでの出来事について自分の意見があり、それを五輪で語りました。
たしかに私は、彼はクレイジーだと言いました。私にはただ違うビジョンがあるのです。私は4回転アクセルを跳ぶことが間違っていたと言っているのではありません。それは私が決めることではありません。演技をするのは私ではありません。私はコメントしているのです。
しかし、私が思うに、自分が勝てないことがわかっているときには、自分のために何らかの理由を考え出し、4回転アクセルに挑もう、初めての選手になろう、なんらかの限界を押し広げよう!と言います。でも、練習中でさえもその要素がない場合、どのような限界を押し広げるというのでしょうか?
私は完全にすべての練習に通い、見学しました。そして、もし選手が何かを実行しなかったとしても、その選手に要素があるときにはわかります。でもそこでは、その要素はなく、(成功に)近づいてもいないことさえも明確でした」