フィギュア特集

「ハニュウのファンを理解することは不可能」 五輪金メダリストのヤグディン氏、再び羽生選手を批判 理由は?

2002年ソルトレイクシティ五輪フィギュアスケート男子シングルの金メダリスト、アレクセイ・ヤグディン氏は、スポーツ界における功績だけでなく、フィギュアスケートのシングルの選手たちへの批判でも知られている。最近では元同門のエフゲニー・プルシェンコ氏との確執に日本の羽生結弦選手への批判が加わった。羽生選手に対する批判は北京五輪後に強まり、これにフィギュアスケートファンはすぐに反応し、論争が起こった。
この記事をSputnikで読む
「私たちにはハニュウ以外何も存在しない」
ヤグディン氏は、露ムルマンスク州オレネゴルスクで行われたアイスショーの後、スポーツニュースサイト「スポルト24」のインタビューに応じ、SNSでの羽生選手のファンたちとの論争について語った。

「ファンの行動についてですが、誰かまたは何かへの愛や、それを手本とすることは、頭の中のずれを引き起こします。 ハニュウのファンを理解することは不可能であり、彼らと話すのは無意味です。人気のあるフィギュアスケーターには熱狂的なファンクラブがあります。『私たちにはハニュウ以外に何も存在しない』『私たちにはトルソワ以外何も存在しない』『ワリエワもシェルバコワもメドベージェワも存在しない』などです。これはクラン(仲間、一団)であり、SNSのラーゲリ(グループ)です。

ですが私は、このような人たちと交流するのが好きです!彼らはユヅルについて話しています。私は彼らに対して「それは誰ですか?」と尋ねます。すると彼らはまったくもって真剣に彼について語り始めます。それから彼らは漢字を書きます。それに対して私はただ文字の組み合わせを入力します。彼らは私に返信し、私は(彼らに)『カズコ・タナカ』ですか?ともう一度尋ねるんです」

フィギュア特集
「五輪は人生の目標ではない」 ワリエワ選手が五輪や引退後について語る
4回転アクセル、五輪、マリニン
ヤグディン氏とファンコミュニティとの対立は、ヤグディン氏が北京五輪で羽生選手の演技を批判した後に始まった。またヤグディン氏はその後、米国のイリヤ・マリニン選手が練習中に4回転アクセル(4A)を成功させたことについて、「人類史上初」と指摘した。北京五輪では羽生選手が4回転アクセルに挑み、回転不足で成功はしなかったが、4回転だったと国際スケート連盟(ISU)に初めて認定されていた。一方、ヤグディン氏は、羽生選手の世界フィギュアスケート界への貢献も指摘している。

「ハニュウは五輪の個人種目で金メダルを2個獲得した唯一の選手です。ただただ頭が下がります。彼は本当にすごい若者です。でも私にはオリンピックでの出来事について自分の意見があり、それを五輪で語りました。

たしかに私は、彼はクレイジーだと言いました。私にはただ違うビジョンがあるのです。私は4回転アクセルを跳ぶことが間違っていたと言っているのではありません。それは私が決めることではありません。演技をするのは私ではありません。私はコメントしているのです。

しかし、私が思うに、自分が勝てないことがわかっているときには、自分のために何らかの理由を考え出し、4回転アクセルに挑もう、初めての選手になろう、なんらかの限界を押し広げよう!と言います。でも、練習中でさえもその要素がない場合、どのような限界を押し広げるというのでしょうか?

私は完全にすべての練習に通い、見学しました。そして、もし選手が何かを実行しなかったとしても、その選手に要素があるときにはわかります。でもそこでは、その要素はなく、(成功に)近づいてもいないことさえも明確でした」

関連ニュース
米マリニン、練習でクアッド・アクセルの着氷に成功
北京五輪期間中に日本で最も検索されたアスリートは「羽生結弦」=マスコミ
コメント