これを受け、英保健当局は感染者と接触した人に21日間の自主隔離を勧告。感染者の治療に当たった医療関係者を含む濃厚接触者については、サル痘の予防に推奨されている天然痘ワクチンの接種を奨励している。
世界保健機関(WHO)のデータによると、天然痘ワクチンはサル痘に対しても85パーセントの有効性が認められ、接種者は感染しても軽症で済むことが知られている。
WHOによると、サル痘は身体の直接的な接触と空中飛沫により伝染し、その症状は発熱や背中と筋肉の痛み、悪寒、疲労感を特徴とする。これまでにサル痘が風土病となっていない欧米など12カ国で92件の症例が報告されている。一方、WHOは「現時点でサル痘に関連した死亡報告は1件もない」としている。
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