33日ぶり、KAZU1の船体が海面に 海底182mから

北海道知床半島沖の沈没事故で、観光船「KAZU1」のつり上げ作業が26日に行われ、沈没から33日ぶりに船体が海面へ姿を現した。日本の各メディアが伝えている。
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「KAZU1」の引き上げは5月23日に現場周辺の海域で行われたが、翌24日午前、海中につられた状態の「KAZU1」を作業船で港へえい航する最中に落下し、182メートルの海中に沈んでいた。
FNNプライムオンラインなどの報道によると、26日午後6時50分ごろ、「KAZU1」は救難会社「日本サルヴェージ」の作業船「海進」によって海面上まで浮上した。「KAZU1」は作業船の横に固定され、錨を降ろすことができる海域まで移動したあと、クレーンで作業船の上に引き上げるという。
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事故は4月23日に発生。乗員乗客26人のうち、これまでに14人の死亡が確認され、12人が行方不明となっている。さらに、5月には露クナシル島の海岸に不明者とみられる男女それぞれ1人の遺体が見つかっており、日本政府は露当局と情報を共有し身元の確認を行っている。
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