判決によると、吉川被告は大臣在任中の2018年から19年にかけて大手鶏卵会社「秋田フーズ」の秋田善祺(よしき)元代表から3回にわたり現金計500万円を受け取っていた。
東京地検の向井裁判長は、家畜の飼育環境の向上を目指した国際獣疫事務局の「アニマルウェルフェア」が示した国際基準が、日本国内の業者に不利な内容だとして「農林水産省として基準案に反対意見を出すなど(贈賄側が)業界に有利な取り計らいを期待したものと推測できる」と指摘した。
その一方で、贈賄が吉川被告からの要求ではない点、すでに議員を辞職している点、重要な政策判断がゆがめられたとは認められない点などから量刑は考慮されたという。
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