EU諸国、露産ガスのルーブル支払いに同意 エネルギー危機懸念=ワシントンポスト

EU諸国は、エネルギー危機のリスクが高まる中、ガスの支払いをルーブルで行うというロシアの要求に同意した。ワシントンポストが報道した。
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ワシントンポストは、この同意をロシア側の「勝利」と呼んでいる。
同紙によると、現在、EU諸国はロシアのエネルギーキャリアへの依存を減らし、さまざまな手段によってエネルギー危機を回避しようと努めている。
これより前、ロシアのアレクサンドル・ノヴァク副首相は、ロシア国営ガス企業ガスプロムの輸出子会社「ガスプロム・エクスポルト」の顧客である54社の約半数がルーブル口座を開設したと述べた。
ガスプロム・エクスポルトは4月27日、4月に供給されたガス代金のルーブルでの支払いをブルガリアの国営ガス企業ブルガルガス及びポーランドの国営ガス企業PGNiGから受け取っていないと発表した。これを受け、ガス供給は停止された。
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プーチン大統領は3月23日、ロシアは非友好国へのガス供給の決済をルーブル建てに移行すると宣言し、EUや米国へロシア産の商品を輸出しても相手国の通貨で支払われるのであれば意味をなさないと明言した。一方でプーチン大統領は、ロシアはガス供給契約に明記された量と価格はそのまま維持するが、それはロシアが自国の評判を大事にしているからだと説明している。
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