スリランカは現在、1948年の建国以来最も深刻な経済危機に見舞われている。ガソリン備蓄が枯渇しているほか、その他の燃料や輸入食品、医薬品も不足している。2022年5月には、政府への抗議デモをめぐる混乱で、ラジャパクサ大統領の兄のマヒンダ・ラジャパクサ首相が辞任している。
ラジャパクサ大統領は、コロナ禍に端を発する観光産業の停滞やインフレ、超過債務などで「スリランカは深刻な財政危機に陥っている」と指摘。「医薬品、食糧、燃料などの輸入といった喫緊の需要充足のため国際社会の緊急支援が必要だ」と述べた。
また、「日本はスリランカの発展において重要なパートナーの1つである」とも述べ、現在調整中の日本からの経済支援の実行を待望するとした。
日本は20日、スリランカに計300万ドル(約3億8000万円)の緊急無償資金協力を行うことを決定したと発表していた。
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