中国の王毅外相は26日から10日間の日程でソロモン諸島など太平洋の島しょ国など8か国を訪問しており、26日には最初の訪問国ソロモン諸島を訪れた。
中国外務省によると、中国はソロモン諸島の経済発展を促進する計画。
「中国は、ソロモン諸島が自国の比較優位を完全に実現できるようにするため、ソロモン諸島を支援する。二国間貿易及び投資の流れを簡素化するために実践的な措置を講じ、中国に供給される有望な製品のリストを拡大する」
また中国外務省によると、中国はソロモン諸島との戦略的コンタクトを強化し、「一帯一路」構想に従って協力を積極的に発展させる方針。
中国とソロモン諸島の安全保障協定
協定をめぐっては3月24日、草案とされる文書が流出した。文書によると、署名後に中国はソロモン諸島領内で常時的な軍事任務を持ち、軍事基地を建設することができ、これにより地域における中国の立場が大幅に強化される。
中国の汪文斌報道官は4月19日、中国とソロモン諸島がすでに安全保障協定に署名したことを発表した。
オーストラリアでは協定締結について、同国にとって第2次世界大戦以降で最大の太平洋地域における外交的失敗だと指摘された。
ソロモン諸島は、人口70万人弱の太平洋の島国。2019年に台湾と外交関係を断絶し、親中路線をとった。
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