同サイトによると、なぜゴキブリの「エサ」に月の砂を使ったのか、それは米航空宇宙局(NASA)が1969年行った「アポロ11号」の月面着陸計画まで遡る。
当時の科学者らは月から持ち帰った細菌などが地球の生命体に害をもたらす危険性を恐れていたため、帰還後の宇宙飛行士らは3週間にわたって隔離された。同時に、月の石や砂が生物に与える影響を調べるため、ネズミや魚、ゴキブリといった動物に食べさせる実験を行った。それが今回、出品されることになったのだ。
出品者のオークション会社「RRオークション」によると、月の砂は40万ドル(5000万円相当)以上で落札される可能性があるという。同社の担当者は「子供の頃に自然科学教室に参加したことがある人なら誰だって、嫌悪感ではなく好奇心がそそられることでしょう」と話している。
また、死んだゴキブリの亡骸も同時に出品されているという。オークションは6月23日まで。
関連ニュース