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古代のオーストラリア人 体長2メートルの飛べない鳥の卵を食べていた

古代のオーストラリア人は、4万7000年よりも前に絶滅した飛べない巨大な鳥類の卵を食べていたことが、米国とイタリアの研究で明らかになった。この研究をまとめた論文が、学術誌「米国科学アカデミー紀要」に掲載されている。
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オーストラリアで数年前に発見された卵の殻から、古代のオーストラリア人が絶滅した巨大な鳥の卵を調理して食べていたことが指摘されていたが、この卵を生んだ動物の種の正体をめぐって激しい論争が起きていた。
今回、英ケンブリッジ大学とイタリアのトリノ大学の研究チームが、卵の殻から現存する鳥類のゲノムの配列を比較したところ、この卵はドロモルニス科ゲニオルニス属に分類される鳥のものであることが分かった。この種類の鳥は、小さな翼に長い脚を持つ飛べない鳥だという。
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この鳥の体長は2メートル、体重は220〜240キログラムで、1.5キログラムの卵を産んでいたとみられている。研究グループは、発見された卵の殻が5万年から5万5000年前のものと推定しており、6万5000年前に最初のオーストラリア人が出現したという説に疑問を投げかけている。
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