ロスアラモス米国立研究所の惑星科学者バティスト・シデ氏は、火星の大気密度は地球の1%であるため、火星で聞こえる音は壁を通り抜けて聞こえてくるような音になると語っている。同氏は、収録した音があまりにも小さく、静かなことから「マイクが壊れたのかと思ったほどだ」と語っている。
同探査機は2020年7月、火星に太古の昔に微生物が存在していたかどうかを調べるために打ち上げられ、2021年2月に火星に着陸した。探査機はこのミッションの他に、火星の音声を記録するため、マイクが2つ設置されている。
探査機のカメラに取り付けられたマイクは、探査機の周囲を吹く風の音、車輪の上に設置されたマイクは探査機が移動する際の音を捉えている。NASAのサイトで火星の風の音や、探査機が初めて捉えた火星の音を聞くことができる。
スプートニクは以前、中国とデンマークの研究者らが、これまで考えられていたよりも近い時期まで火星に水が存在していた証拠を発見したと報じた。
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