5月中旬、ルーブルは2022年の世界で最も強い通貨になったと報じられていた。
CBSの報道で同社のチーフエコノミスト、タチアナ・オルロワ氏は「今、原材料や燃料価格は大きく高騰している。対露制裁や欧米の禁輸措置によってロシアのエネルギー輸出は減少しているが、それを相殺するほどエネルギー輸出の利益が高い」と述べた。厳しい制裁下においても、露は毎月およそ200億ドル(2兆5000億円相当)を燃料輸出で得ていると指摘した。
3月以降、外国企業の多くが露産エネルギーのルーブル払いという露政府の要求をのんだため、ルーブル価格が上昇したという。オルロワ氏は「こうした要素がルーブル需要を喚起し、ルーブル高につながった」と説明している。
プーチン露大統領は3月23日、天然ガス供給の決済について、ドルやユーロを含む通貨による決済を拒否し、ルーブル建ての決済へ移行すると表明していた。
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