ウクライナでの露特別軍事作戦

EU、ロシア産石油の禁輸 海上輸送のみとするか議論中

欧州連合(EU)の消息筋は、現在、対露制裁第6弾の準備の一環として、ロシア産石油の海上輸送の禁止が議論されている一方で、パイプライン「ドルジバ」を介したロシア産石油の輸入は継続される可能性があることを確認した。
この記事をSputnikで読む
消息筋は「現在、ロシア産石油の海上輸送の禁止措置の導入の可能性が議論されており、パイプライン『ドルジバ』による輸入は(制裁パッケージから)除外される可能性がある」と話した。
同氏によると、EUはこれが「ロシアの欧州向け石油供給の3分の2、あるいはそれ以上に影響を与えるため、ロシアにとって痛手になる」と確信している。
ロシア、EUへの販売困難で燃料供給をアジアに切り替え
先に、ブルームバーグは情報筋の話として、欧州委員会が28日、EU加盟国政府に対し、パイプライン「ドルジバ」を介したロシア産石油の禁輸措置延期を規定する提案を送ったと報じた
EU諸国は、ウクライナ情勢をめぐり、5つの対露制裁を連続して発動した。来たる第6弾のパッケージの一部として、EUはロシア産石油禁輸の可能性を検討している。しかし、一部のEU諸国、特にハンガリーは、この措置が自国の経済に悪影響を及ぼすことを懸念し、採択を阻止している。
ハンガリーのシーヤールトー外相は、ハンガリー政府はEUに対し、EU諸国の経済が正常に機能し続けるよう、陸上輸送に代わる海上輸送によるロシア産石油の禁輸を提案したと明らかにしていた。
関連ニュース
ウクライナ危機停止のためには原油価格の引き下げが必要=トランプ氏
スリランカ、露産石油を7260万ドルで購入=アルジャジーラ
コメント