ウクライナでの露特別軍事作戦

ロシアの資産をウクライナに譲り渡すことは西側にとって危険=FT

フィナンシャルタイムズのアナリスト、ジリアン・テット氏は、凍結したロシアの資産をウクライナに譲り渡そうとする試みは、西側にとって危険であると述べている。
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テット氏は、そのような動きの法的根拠は現在ないことを指摘した。そして、その要求は西側の企業および金融エリートの代表者の懸念を引き起こしている。
テット氏によると、法律が適切な手続きを規定していない。ほとんどの人がウクライナを支援し、ロシアを罰することが道徳的に正しいと信じているが、人々の資産を別の人々に譲渡することは決して凍結することと同じではない。首尾一貫した透明な構造がなければ、西側政府は何年にもわたる訴訟か、すべての政治経済を支える信頼の喪失に直面する。
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同氏はまた、国連での特別委員会の創設や米国法の使用など、ロシアの資産の譲渡を可能にする可能性のあるいくつかの選択肢を挙げた。同時にテット氏は、国連安全保障理事会においてロシアが拒否権を持っているため、第一の選択肢の実施は不可能であり、第二選択肢は法的に物議を醸していると指摘した。
「合法性と財産権に別れを告げなければ、ロシアの資産は今後何年も凍結されたままになる可能性が高い。さもないと、我々は果てしない法廷闘争に直面するだろう」
ウクライナ当局は、凍結されたロシアの資産から4000億ドル(約49兆円)を受け取ることになると予想している。
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