ガスプロムによると、前日30日の営業時間終了時点で、同社の輸出子会社ガスプロム・エクスポルトは、4月に供給したガス代金のルーブルでの支払いを受け取っていない。4月1日以降に供給されるガスの支払いは、取引先に適時に通知した新しい振込先の口座情報を用いてルーブルで行われなければならない。
ガステラは30日、ロシア産ガスのルーブルでの支払いは行わないと発表した。対ロシア制裁に違反するリスクがあるとした。またガステラは、ロシアが提案する支払い方法に関連する「財務リスクおよびオペレーションリスク」を危惧しているという。
プーチン大統領は3月23日、ロシアは非友好国へのガス供給の決済をルーブル建てに移行すると宣言し、EUや米国へロシア産の商品を輸出しても相手国の通貨で支払われるのであれば意味をなさないと明言した。一方でプーチン大統領は、ロシアはガス供給契約に明記された量と価格はそのまま維持するが、それはロシアが自国の評判を大事にしているからだと説明している。
関連記事