サル痘で初の死者 ナイジェリア

アフリカのナイジェリアでサル痘の死者が初めて確認された。現地の保健当局「NCDC」が発表した。ナイジェリアではこれまでに21人のサル痘の感染者が確認されていた。
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NCDCによると、2022年5月29日時点のデータで、ナイジェリアでは9州(全36州)で21のサル痘の感染事例が確認されており、そのうち1人が死亡した。死亡したのは別の持病を抱えていた40歳の患者で、免疫を抑える薬を服用していたという。
ナイジェリアでは首都アブジャをはじめ、アダマワ、ラゴス、バイエルサ、デルタ、クロスリバー、カノ、イモ、リバーズ各州の計9地域にサル痘の感染が拡大している。
サル痘:症状、致命率と感染拡大
サル痘ウイルスは1958年、デンマークの研究所で、サルの天然痘類似疾患の調査を実施していた際に発見された。ヒトへの感染へは1970年、コンゴ民主共和国で初めて確認された。その後も散発的にアフリカ諸国で症例が確認されていたが、通常感染は動物とヒトの接触によるものとされてきた。
サル痘は、ヒトの間でも感染する珍しいウイルス感染症。通常は軽症で、ほとんどの人が数週間以内に回復するが、人によっては合併症を起こすことがある。サル痘の初期症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、背中の痛み、リンパ節腫脹、悪寒、疲労感など。発疹は、多くの場合、顔から始まり、体の他の部分に広っていく。発疹は変化していき、様々な段階を経て最終的にかさぶたを形成し、その後剥がれ落ちるという。
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