ロシアと中国は26日、一連のミサイル発射に対し、北朝鮮への制裁を強化するという米国の決議案の採択(25日実施)に拒否権を発動した。
声明には「我々、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国及び米国のG7外相並びにEU上級代表は、2022年5月25日に北朝鮮により再び行われた大陸間弾道ミサイル(ICBM)実験を最も強い言葉で非難する」と述べられている。
また、G7外相らはこのように訴えた。
「我々は、安保理理事国の13か国の支持にもかかわらず、安保理が北朝鮮に対する措置を強化することを意図した決議案を採択することができなかったことを極めて残念に思う。我々は、全ての国連加盟国、特に安保理理事国に対して、この北朝鮮の行為を我々と共に非難するよう求める」
25日、北朝鮮は日本海に向けて弾道ミサイル3発を発射した。北朝鮮によるミサイル発射は、2022年に入ってから17回目。バイデン米大統領が韓国および日本を訪問した直後、新たなミサイル発射が行われた。
G7外相らは、北朝鮮が核能力を前進・多様化させる決意を明確に示していると表明。G7外相らは北朝鮮に対し、「完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な」方法で自らの大量破壊兵器及び弾道ミサイル計画を放棄し、朝鮮半島の非核化に向けた外交に関与するよう要請した。
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