知床観光船事故 ロシア側からDNA鑑定協力要請=斎藤国交相

日本の斉藤国土交通省は31日の参議院予算委員会で、北海道の知床半島沖で観光船が沈没した事故で、ロシア極東南クリル諸島のクナシル島(国後島)で見つかった2人の遺体について、ロシア側から、DNA鑑定などに必要な材料提供の要請があったことを明かにした。鈴木宗男議員への答弁。
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斎藤氏は、クナシル島で見つかった2体の遺体について、現時点で「ロシア側にある」とし、遺体の引き渡しについては、外交ルートを通じて調整中だと述べた。
2体の遺体はクナシル島に安置されているという。
斎藤氏は「ロシア側から(身元の)同定に必要な材料を日本側から提供してほしいと要請があり、いま、家族の間にご協力を求めて、それを集めている。できるだけ早くそれをロシア側に送りたいと考えている」と述べた。
日本・知床観光船事故 事故当日の通話記録が明らかに
「KAZU1」の沈没事故は日本の北海道知床沖で4月23日に発生。乗員乗客26人のうち、これまでに14人の死亡が確認され、12人が行方不明となっている。さらに、5月にはロシア極東のクナシル島で不明者とみられる男女それぞれ1人の遺体が見つかっており、日本政府は露当局と情報を共有し身元の確認を進めている。
5月26日には「KAZU1」の引き揚げ作業が行われ、沈没から33日ぶりに船体が海面に姿を現した。その後、船体は引揚作業船によって網走港に運ばれ、海上保安庁などが原因究明に向けた現場検証を行った。
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