「Colombo Gazette」 の報道などによると、5月末に開かれた日印首脳会談で岸田文雄首相とモディ首相は、様々な分野での実践的な協力を着実に進めインド太平洋地域諸国に具体的な実益を届けていくことで一致。その一環として、日本の国際協力銀行とインド輸出入銀行の1億ドル(約128億円)規模の融資契約が調印されたことを歓迎したとしている。同紙ニュースサイトのコメント欄では「日本とインドなら資金、食糧援助で短期間で経済危機を落ち着かせることができる」と日印の支援に期待する声が挙がっている。日印両国がインド太平洋地域の大国としての役割を果たせるか、スリランカ支援においても注目されている。日本はこれまでにスリランカに対し計300万ドル(約3億8000万円)の緊急無償資金協力を行うと決定しているほか、インドも数十億ドル規模の支援を行っている。スリランカは1948年の英国からの独立以来最も深刻な経済危機に見舞われている。スリランカでは現在、ガソリン備蓄が枯渇しているほか、その他の燃料や輸入食品、医薬品も不足している。スリランカでは先週、政府への抗議デモをめぐる混乱で、同国のゴタバヤ・ラジャパクサ大統領の兄のマヒンダ・ラジャパクサ首相が辞任した。関連ニュース