ミラノビッチ大統領は、一連の制裁措置による燃料価格の上昇で欧州各国のインフレが加速していることなどを念頭に次のように述べている。
「ツケを払うのは欧州市民だ。一方でウラジーミル・プーチン(露大統領)は満足げに微笑むだけだ」
さらにミラノビッチ大統領は「残念ながら制裁は機能しない。ルーブルは下落しないし、ロシアは財政的に困窮することもない」と述べ、天然ガスの禁輸措置など、更なる制裁強化を訴えた。また、世界の燃料需要が高まっていることを背景に、露は欧州に代わる買い手を見つけることができると指摘し、部分的な制裁の効果について疑問視した。
露産石油の一部輸出禁止や露銀行のSWIFT(国際銀行間通信協会)排除を盛り込んだEUの対露制裁第6弾は、6月1~2日中にもまとまり最終決定される見込み。
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