先にドイツのオラフ・ショルツ首相はブリュッセルで開催されたEU(欧州連合)サミット後のブリーフィングで、ギリシャが旧ソ連製の戦闘車をウクライナに供与する代わりにドイツ製の戦闘車を受け取ると発表していた。ショルツ首相はギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相とブリュッセルで会談し、この点について合意したという。ただし、サミット後の記者会見でミツォタキス首相は、ウクライナに戦闘車を供与する決定については隠していた。ギリシャの野党はなぜ政府がウクライナへの兵器供与を隠蔽し、さらには自国の法律に背いてまで軍事支援を行うのかについて釈明を求めている。野党は、ギリシャがウクライナ危機に巻き込まれる可能性があると警告している。
ギリシャ国防省が現地時間の31日夕方に発表した声明によると、ドイツとの合意により「防衛兵器」をウクライナに供与する代わりにドイツ製の防衛兵器で国内の装備を補填するという。国防省の発表によると、ギリシャは1994年に配備された旧ソ連製の歩兵戦闘車をウクライナに供与し、同じ数のマルダー歩兵戦闘車をドイツ側から受け取るという。
詳細については、近くドイツとギリシャの国防省レベルで近く調整が行われる。
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