エストニア政府のプレスサービスによると、カッラス首相は会談の中で気候変動対策とグリーン経済への移行についてライエン委員長と意見を交わしたという。グリーン経済へのシフトは長期的なプロセスであるものの、その多くはエネルギー問題に関連しており、ロシアのエネルギー燃料から独立し、エネルギーの自給自足と環境保全を同時に目指す必要性を指摘した。
またカッラス首相は会談の中でウクライナ問題も検討した。EU(欧州連合)の候補国ステータスという「明確な希望」をウクライナに与えることで、「攻撃」によって目的は達成できると判断する根拠をロシアに与えてはならないとした。そのため、「戦争の代償」をさらに高めるような制裁措置を発動する必要性を指摘した。カッラス首相は、「ウクライナが戦争に勝つまで、我々の努力は充分とは言えない」と強調した。
会談ではウクライナ難民の受け入れに伴う財政面での支援ついても検討された。
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