日本の肥料価格高騰、最大約2倍 食卓に影響も=JA全農

ウクライナ情勢の悪化を背景に、日本の農家にも欠かせない肥料が値上がりする。31日に全国農業協同組合連合会(JA全農)が策定した2022年6月~10月の肥料価格は、前期(2021年11月~2022年5月)と比べ大幅に高騰。なかには80~94ポイント上昇と2倍近くになるものもあり、今後、毎日の食卓に欠かせない野菜などの生鮮食品の価格にも影響が及びそうだ。
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JA全農によると、肥料高騰の原因として、ウクライナ情勢や一連の制裁措置などにより、世界有数の肥料生産国であるロシア、ベラルーシ、ウクライナからの輸出が停滞したことや、中国が輸出制限を行ったことなどが挙げられるとしている。また、燃料高騰による運搬コストの増大や円安も追い打ちをかけている。
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品目別にみると、尿素は94ポイント(前期比)、塩化カリは80ポイント(同)、複合肥料は55ポイント(同)の上昇などとなっている。このように、一部の肥料は2倍近い値段となっており、JA全農は「史上最高値圏まで上昇した」とみなしている。
今後、こうした状況が長引けば農家の生産にも影響を及ぼし、生活に欠かせない野菜の値段上昇につながる恐れがある。
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