英国全土でこの式典に関連するイベントが20万件以上企画されている。女王即位の節目の年を祝う主な式典は古くからロンドンで行われ、その中心地は96歳のエリザベス女王が住まうバッキンガム宮殿。
式典の初日には、荘厳な軍事パレードが行われた。このパレードには、1500人の兵士と400人にのぼる軍楽隊が参加した。
式典には、米国から英国に帰国中のエリザベス女王の孫であるヘンリー王子とメーガン妃など、英王室の高位王族が出席する予定。しかし、女王の次男であるアンドルー王子は、2022年1月に明らかになったスキャンダルにより式典への出席は認められなかった。
エリザベス女王は、他の国の指導者たちからも祝福を受けている。フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、女王のことを「友人であり、最も親しい同盟者」と表現。マクロン氏は祝電でヨーロッパ発展の貢献と英仏関係の強化を強調している。
エリザベス女王は、即位した女性の中で史上最も長く王位に就いている。しかし、女王は現時点で、72年と110日在位したフランス国王ルイ14世(1638〜1715、在位1643〜1715)の偉業を超えていない。最長在位記録はスワジランド(現エスワティニ)のソブーザ2世で、生後4ヶ月で国王に即位し、82年と254日間にわたり統治を行った。