ロシアの北の都サンクトペテルブルクで4月16日、五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ氏が主催するアイスショー「ユニオン・オブ・チャンピオンズ」が開催された。セメネンコ選手は、トマゾ・アルビノーニの楽曲『アダージョ』を使ったナンバーで出演したが、冒頭の4回転トウループで転倒し、頭部を激しく強打して脳震盪を起こし、救急搬送された。
セメネンコ選手は次のように語った。
「ほとんどいつもスケートリンクには目印の青いラインが2本と赤いライン1本があります。青いラインの先にはいつも、複雑な要素が実行されることが最も多いセクションがあるのですが、あの時はこのセクションがありませんでした。ジャンプに入ろうとして赤いラインを超えたとき、トウループを跳ぶために十分なスペースがなく、座っている観客の上に降りることになってしまうことに気づきました。そこで、トウループの回転を滑らかにすることにしました。そのため軸の傾きが変わり、傾きによって、まさにこのような転倒が起こりました」
セメネンコ選手は、これは事故だとし、誰の責任でもないとの考えを示した。