トマトの価格高騰がインドの政権運営にとって脅威に

インドの政治的安定がトマトの価格上昇により脅かされている。同国ではトマトの平均小売価格が1カ月で70%、前年比で168%急騰している。ブルームバーグが報じた。
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トマトは、ジャガイモや玉ねぎと並んで同国の伝統的な料理のベースをなしている。価格高騰は政権党であるインド人民党にとって深刻な問題となっている。同党は、農民に全面的な支援を約束し、農業の発展を最優先事項とした。食品の価格高騰が、すでに始まっている選挙運動に悪影響を与えるおそれがある。
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価格高騰の原因の1つとして、記録的な暑さにより同国の一部地域で生産が減少したことがあげられる。3月と4月、インドでは各地で気温が50度近くに達した。
さらに酷暑が打撃となり、当局は輸出規制をしなければならなくなった。しかし、世界中がインドに、ウクライナ情勢に起因する小麦不足の解消を期待していた。また、インドは、国内消費に十分な在庫を確保するため、砂糖の輸出も制限している。
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