プーチン大統領は港に機雷を設置したウクライナ側の行動を非難した。ウクライナ側が機雷を解除すれば穀物を搭載した船は問題なく出航できるほか、ロシア側は黒海の安全な通過を約束している。そのためには機雷撤去に加え、港への接近を困難なものとするために沈めた船の引き揚げ作業が必要となる。そしてウクライナ側が機雷を撤去しても、ロシア側がこれに乗じて港を攻撃することはないと約束した。また、陸路で穀物を輸送する場合、ベラルーシ経由が最もコストパフォーマンスが高いと指摘した。ベラルーシからはバルト海を通じて船で輸送することが可能となっている。ただし、そのためには西側がベラルーシに発動している制裁の解除が必要となる。
プーチン大統領は世界的な食糧危機に対する懸念の高まりを受け、小麦の輸出量を 現在の年間3700万トンから年間5000万トンにまで引き上げると約束した。
また、ロシアの肥料に制裁が発動されていることから、西側が状況をさらに悪化させていると批判し、速やかな制裁解除を求めた。米国は当初、肥料にも制裁を発動していたものの、後にこれを解除した。一方、EU(欧州連合)は依然として制裁を解除していない。
関連ニュース