衛星画像を使った観測では、地球の極地ともいえるアルプス山脈は他の地域よりもはるかに速いスピードで温暖化が進んでいることが分かっている。
研究者らは今回、森林地帯や氷河、農業用地などを除いた標高1700mの高山地帯を調査した。それ以外の地域についても、1984年から2021年までの衛星画像を解析したところ、夏場の積雪面積が10%近く減少していることがわかった。
雪が溶けていった場所には植物が生育している。宇宙から撮影した画像では、雪のように白いアルプスの山々が、38年間で徐々に緑色になっていく様子が分かる。温暖化によって雪山が緑化し、植生の増加は温暖化を促進するという悪循環に陥っている。
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