ラブロフ外相は、ボスニア・ヘルツェゴビナおよびセルビアの「スルプスカ共和国ラジオ・テレビ放送局」のインタビューに対し、次のように語った。
「(EUによる対露制裁の)『第6パッケージ』はというと、海上輸送による石油の輸出制限だ。石油は政治には大きく左右されず、需要がある。石油市場は政治の『指図』や、『気まぐれ』には従わない。我々には代替市場があり、そこではすでに売上を伸ばしている」
また、ラブロフ外相は「欧米の政策の結果として確立された物価水準を考慮すれば、予算の損失はない。それどころか、今年はエネルギー資源の輸出による収入を大幅に増やす」と付け加えた。
EU首脳は先月30日、ベルギー・ブリュッセルでの首脳会議初日の総括として、対露制裁第6弾のパッケージにロシア産石油の一部禁輸を含むことで合意した。パイプラインを介した石油の輸入は制裁の対象とはならず、海上輸送によるロシア産石油が制裁の対象となる。欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長によれば、2022年末までにEUはロシア産石油の輸入を事実上90%近く削減する。
関連ニュース