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青銅製ベッドに横たわる2100年前の女性発見=ギリシャ

ギリシャで紀元前1世紀ごろのものとみられる女性の骨が、ベッドに横たわった状態で発掘された。ベッドには青銅製の骨組みだけが残っており、人魚の頭をかたどった装飾も施されていた。科学情報サイト「Live Science」が伝えている。
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「Live Science」によると、骨が発見されたのはギリシャ北部の西マケドニア地方コザニ郊外。骨は現在、同地方のアイアニ考古学博物館に保管されている。
ベッドには青銅製の骨組みだけが残り、木材でできた部分は朽ち落ちていた。ベッドの支柱には人魚の造形や古代ギリシャの神・アポロンの象徴である口にヘビを咥えた鳥の装飾が施されていた。また、女性の頭は月桂冠の一部とみられる金の葉で覆われていたほか、手からは金の糸が見つかった。
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発掘されたベッドの人魚の装飾

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発掘されたベッドの復元モデル

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ベッドに横たわった状態で見つかった骨

現在、骨の分析が進められており、女性の健康状態や埋葬時の年齢、死因などを調べている。装飾品を鑑みるに、女性は裕福な一族の出身であると推定され、王家の一員であった可能性もある。
これまではコザニ周辺には、数千年前にマブロピギ(現在は村)という町があったということしか分かっていなかった。
紀元前1世紀のこの地域では、古代ローマ人が勢力をのばしていた。紀元前48年にはローマ帝国の礎を築いたユリウス・カエサルが、ファルサルス(現在のギリシャ北部)における戦いで政敵ポンペイウスを下し、自身のローマ支配を確実なものとしていた。
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