パルムラン氏は、スイスの日刊誌「ブリック」のインタビューに対し「制裁の目的がウクライナでの戦争をできるだけ早く終わらせることだったとしたら、この目的はまだ達成されていないことに注目する」と述べた。
また、パルムラン氏は、制裁の効果はそれが完全に実施され、他の政治的、外交的、法的手段との組み合わせで適用されるかどうかに大きく依存すると指摘した。
さらに、パルムラン氏は、新たな制裁により、エネルギー価格が新たに上昇する可能性があると述べた。同氏は「エネルギー供給の多様化を図ることは可能だが、今のところ、欧州ではどの国においてもすぐに用意できる解決策はない」と話した。
EU首脳は先月30日、ベルギー・ブリュッセルでの首脳会議初日の総括として、対露制裁第6弾のパッケージにロシア産石油の一部禁輸を含むことで合意した。パイプラインを介した石油の輸入は制裁の対象とはならず、海上輸送によるロシア産石油が制裁の対象となる。欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長によれば、2022年末までにEUはロシア産石油の輸入を事実上90%近く削減する。
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