ラブロフ外相のセルビア訪問は6、7日に予定されていたが、ブルガリア、モンテネグロ、北マケドニアが露政府専用機の領空通過を拒否したために直前で中止になっていた。これを受け、ラブロフ外相は「とても考えられないことで、前代未聞だ」とバルカン半島諸国の対応を批判した。
ラブロフ外相は「欧州の理性のある人々はなぜロシアを敵にする必要があるのかと疑問に思うだろう」と欧州の対露制裁措置により第三国が外交上の不利益を得ている状況を指摘。一方、「ロシアは多国民間の関係を断つようなことはしない」とバルカン半島諸国への対抗措置を否定した。
また、在露ブルガリア大使館は、本国からあらかじめ領空通過拒否について連絡を受けていなかったという。
セルビアのヴチッチ大統領もこれを受け不満を表明。代替措置として両国はセルビアのセラコビッチ外相が近くモスクワを訪問する方向で調整を進めているという。
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